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      クラシック音楽夜話 Op.137 2004年9月18日(土)

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            デ・ジャ・ヴュ(既視感)

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Op.137 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.この歌は〜、いつか聞いた歌
2.モーツァルト 歌劇「魔笛」 〜ああ、夜の女王よ
3.演技は70%で音楽30%のコロラトゥーラ=オペラ女優 ナタリー・デセイ
4.コンサート情報

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1.この歌は〜、いつか聞いた歌

頭の中にメロディが残っている。けれどなんという題名だったのか、誰の歌
だったかがわからない。そんな妙な経験はないでしょうか。ふだん忘れている
のに、突如として思い出すメロディ…。

私も謎のメロディに長い間悩まされたことがある。

学生時代に聞いたような気がする。女性の声、ソプラノ。音階はそれほど難し
くはない。ドレミファソの羅列のようにも思える。でも、とてつもなく音域が
広くて、普通の人が歌える代物ではない。ジャンルでいえばクラシック系なの
は明らかだけれど。

私たちの間でも昔、よく話題にのぼったものだ。

 「前から頭にこびりついて離れないメロディがあるんだ。このメロディ知っ
  てる?」
 「え? 聞いたことがあるようなないような。でもわからないねぇ」
 「覚えやすいよね、でも、とてつもなく音域が広い」
 「歌曲じゃないね。宗教作品のソロじゃないの?」
 「う〜ん。そんな気もするんだけど、宗教作品にしてはちょっと逝っちゃっ
  ているフレーズじゃないか。こんなメロディで神を称えたら神様からクレ
  ームが付きそうだしね」
 「確かに狂気の沙汰かも」
 「モーツァルトの宗教曲に、ソプラノ独唱の凄いのがある。でも、メロディ
  は違うんだ」
 「何だろうね〜」
 「何だろう。気になってしょうがないんだよ」

気になってしょうがないといいながら、人間は実際の日常生活と関係ない事象
は自然と忘れるようになっているから、その話題についても二人とも忘れるこ
とになり、15年の歳月が経った。子供は大きくなり皆それなりに歳をとった。

とある日、ニュース番組の合間、テレビのチャンネルを、制作費水増着服や受
信料着服等で物議を呼んでいる放送局のチャンネルに変えた時、メロディは突
然飛び込んできた。舞台後方の高い所に立つ、奇妙な格好をしている女性歌手
が、杖のようなものを持ち歌っている。

音階でそれらしく再現すると(うるおぼえなので正確ではありませんが)、

 ドレミッミレドッドシラ〜
 ラシドッドシラッラソファー〜
 ファソラッラソファミレドソ ドミソドミソミド
 レェエェ〜エェ〜エェ〜 ド

↓こちらでその雰囲気だけ感じてください(言い訳しておきますが音階はアリ
アと随分違います)
http://www.musiker21.com/dejavu.mid

歌詞はない。ただアアアアアアいっているだけ。ウルトラ簡単で、映画「アマ
デウス」でサリエリが揶揄したような音階練習にも似たこのメロディ。でも、
ソプラノ歌手が極限ともいえる技巧を凝らして歌っていた。しばらく聞いた。
そして突然私は叫んだ。

 「ねぇねぇ、これじゃないか!」
 「そうそう、これ、これ!」
 
やっと巡り合えた。忘れていたあのメロディ。正体が明らかでないけれど、焦
がれたそのメロディに15年たって、ようやく巡り合えたのだ。

それは、モーツァルトの歌劇「魔笛」第一幕の夜の女王のアリア。娘を奪われ
た悲しみをとうとうと歌い、彼女を取り返して欲しいと、主人公のパミーナに
頼む場面である。悲しい母親の気持ちを歌う前半のやるせない雰囲気と、後半
自分の目的をとげるため、遠い国からやってきた若者に指示する勇ましい(と
いうより身勝手な…)思いのコントラストが見事に表現されているアリアだ。

後半がまさに音階練習的な狂気のフレーズであった。ソプラノ歌手、というよ
りコロラトゥーラという曲芸的歌手向けの作品で、これをまともに歌える歌手
はそう多くはいない。長年頭の中を支配してきたメロディは、まさにこの歌だ
った。

メロディの正体が明かされ、のどにひっかかっていたものがとれたような爽快
な気分。だが、だが……。若い時宗教作品は聞いたものの、オペラなど全く聞
くチャンスはなかった私がどこでそのメロディを聞いたのだろ?再び新たな謎
の出現だ。これって、デ・ジャ・ヴュ(既視感)?

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2.モーツァルト 歌劇「魔笛」 〜ああ、夜の女王よ

モーツァルトの歌劇、いや歌劇というと遠い存在みたいだからオペラと呼ぶべ
きかもしれない。オペラの最高傑作はどれ?という問いに対し、絶対的ともい
える答えを出すことは不可能である。

「フィガロの結婚」という人もいれば、「ドン・ジョヴァンニ」という人もあ
るだろう。絶対に「魔笛」だと言う意見もある。最高傑作という栄誉あるレッ
テルは所詮個人的なものなので、誰も決めつけることはできない。私は今は
「ドン・ジョヴァンニ」に惚れ込んでいる。数年後はさて?

そこで「魔笛」である。誰もが認めるモーツァルトの傑作オペラ。ベートー
ヴェンは「魔笛」こそがモーツァルトの歌劇の中で最高傑作と断言している。
他は音楽は素晴らしいがストーリーが気にくわないらしい。理由は、「堕落し
た物語だから」というわけだ。「フィデリオ」のストーリーを知れば納得でき
るだろう。ベートーヴェンはこと男と女の関係に関しては「堅物」で、浮気心
やスケベ心などは許せず、そのような人類古今東西普遍的テーマを毛嫌いして
いた。常に男と女は美しく清らかな関係であり、人間は崇高な精神であるべき
だ、と考えていた。

だから小間使いの尻を追いかけ、あわよくば悦楽の時間を得たいオヤジ(だが
彼は恐妻家である)の気持(フィガロの結婚の男爵)や、女を口説くことに命を
かけた結果、天罰がくだり幽霊にやられてしまうジゴロ(ドン・ジョヴァンニ)
の話など許せなかった。その点「魔笛」は、恋だの愛だのは出てくるけど、ス
トーリー全体に俗人を超越した精神の匂いがただよう。ベートーヴェンの信念
にピタリのオペラだったというわけ。

「魔笛」はおとぎ話の部類だ。魔法使いは出てくるし、怪物の化身もいる。舞
台設定はいまひとつ不明であるが、主人公であるタミーノという若者は日本の
王子だそうな。18世紀末にごく普通の欧米人が日本の存在を知っているはずは
ない。日本の王子様ならば若殿になるので、ちょんまげ結った和服姿の青年が
出てこなければならないよね。それはそれでおもしろい設定だけど、シカネー
ダーもモーツァルトも日本人のことを知らなかったので、ちょっとだけ異国情
緒の設定になっただけだ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

お話は、タミーノという王子が、夜の女王の娘パミーナを救うため、パパゲー
ノを従えて宿敵ザラストロの元へ向かう。が、ザラストロは賢者であり、パミ
ーナを夜の女王から引き裂いたのは、夜の女王の元にいればパミーナも堕落し
た人間になると恐れてのことだった。タミーノはザラストロの意図を理解する。
そして、パミーナを救うため、ザラストロから与えられたいくつかの試練にい
どむ。見事に試練を乗り越えたタミーノはパミーナと結ばれ、お共のパパゲー
ノもパパゲーナという恋人と結ばれる、というもの。きわめて支離滅裂な物語。
けれど、オペラを観ている時にはそんなことは微塵にも感じない。不思議だ。

モーツァルトと関係の深いフリーメーソンの精神がオペラ全体に漂っているの
で、どこか教訓的である。ザラストロなど賢者たちの音楽は宗教曲のようであ
り、タミーノの歌はイタリアオペラチックでドラマチックだ。いっぽうパパゲ
ーノの歌はとてもコミカルで台詞も喜劇的。さすが最高傑作と呼ばれるだけあ
り、いろいろな色彩を楽しませてくれるオペラである。

それにしてもこの王子、いかにも勇敢そうなのだが、精神的には「僕のパパは
いくつもの国を所有しているのよ〜」(あ、訳の原文はもっと上品な文体です)
ってな発言があり、お坊っちゃまタイプである(笑)。お父さんが王様だから
自分は王子ってことになっているけど、王子ってがらではない、と謙遜したの
かもしれんが。

出番は少ないが、重要な役割を果たすのが夜の女王。コロラトゥーラ・ソプラ
ノの独壇場的役割だ。「魔笛」が成功するか否かの鍵を握っているのがこの役
だといっても間違いではないだろう。ドイツ語でdie Koenigin der Nacht。
そのまんま訳せば確かに「夜の女王」になる。しかし、これだと昼間霞ヶ関で
OLとして勤務するK子さんが、夜は六本木の怪しいクラブに務め、人は彼女
のことを「夜の女王」と呼ぶ、てな感じのストーリーを想像をしてしまうのは、
中年オジサンの悲しい性か…。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

★夜の女王のアリアは、深く哀しい

女王は魔女。魔術を使い人々をねじ伏せている。このオペラでは悪役である。
けれど、自分の娘を奪われた時には無力であったと嘆き悲しむ人間的な一面も
ある。勧善懲悪的な悪役としてシュカネーダーもモーツァルトも扱っていない。

第一幕で女王が登場する場面。ものすごい音と共に、山がふたつに割れて登場
する。大魔神もおったまげるだろう。その後素晴らしいアリアを歌う。これが、
実に涙を誘う。魔女とはいえそこは母親。娘を助けられなかった思いを涙ながら
歌われれば誰もが、「ううっ」と、同情するにちがいない。
---->アリア第4曲「若者よ恐れるな」

だからタミーノ君はあっさりと彼女を信じ、彼女の娘を救うため出発する。大
蛇にやられそうになった時は気絶したんだから、さほど強そうな男でもないの
に無謀な誓いをたてたもんだ。娘パミーナが美女であり、娘を助ければ彼女を
授けると夜の女王にいわれたから、いわばパミーナお目当てかもしれない。恋
の力はオソロシイ。

女王もしたたかである。涙を誘うだけでなく、アリアの後半で、この若い男に
勇気を与える(というより、けしかけるという方が正しいかも)。そして歌の
クライマックスであの超技巧メロディが登場するのである。前半のウルトラ情
緒的な歌声にチラリチラリと聞かせる高音域の声の絶妙な美しさ、そして後半
命令部分の力強い歌声のコントラストの素晴らしさ。最後の声の魔術は圧巻!
すごい!のただ一言。歌が終わると山は再びひとつになる。自然をあやつると
は夜の女王、恐るべし!

第二幕で再び出てくる夜の女王は、第一幕の現実離れした設定に比べ、感情的
でますます人間的である。研ぎ澄ました剣を差し出し、宿敵ザラストロを殺す
よう、娘に命令する。ああ…、空恐ろしい。自分の手を汚さずに可愛い娘を脅
す(殺さなければ、お前は自分の娘ではなくなる!と言うんだ)など、なんて
卑劣な奴、と見てる側は怒り狂うだろう。このぶっちぎれた感情をうたいあげ
るアリア。前半は特にオソロシイ雰囲気だ。しかもメロディは美しさと優しさ
をも備えているんだから、たまらない。かえって妙な気分になる。そして後半
の超技巧。第一幕のと比べなおいっそう艶やかで楽しめるだろう(復讐で艶や
かな音楽ってのもなかなかおつなもんだ)。
---->アリア第14曲「復讐の心は地獄のように胸に燃え」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

たった2曲のアリアだけれど存在感たっぷりの夜の女王。最後はザラストロた
ちの手で地獄へ落ちる結末となり、勝利者はタミーノとパミーナ、その他賢者
になるんだが…、私は善悪はさておき、極上のアリアの醍醐味、天と地ほども
違うキャラへの変貌で、だんぜん夜の女王命である。本音をいうとナタリー・
デセイという歌手を知り、彼女が役をつとめるから、夜の女王びいきになった
こともある。動機が不純か?

ということで今回は、「魔笛」の本来の主役たちをさしおき、夜の女王に視点
をおいた独断と偏見のコメントでした。オペラ「魔笛」については回を改めて
語りますね。

【私が聞いたCD】
POCG-2185/7
W.A.モーツァルト 「魔笛」 Die Zauberfloete
2幕のオペラ K.620
RIAS合唱団(合唱指揮:ギュンター・アルント)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カール・ベーム
フランツ・クラス(バス) ザラストロ
ロバータ・ピータース(ソプラノ) 夜の女王
イヴァン・リアー(ソプラノ) パミーナ
フリッツ・ヴィンダーリヒ(テノール) タミーノ
ディートリヒ・フィッシャー=ディスカウ(バリトン) パパゲーノ
リザ・オットー(ソプラノ) パパゲーナ


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3.演技は70%で音楽30%のコロラトゥーラ=オペラ女優 ナタリー・デセイ

kulture Kioskというサイトに掲載されたインタビュー記事より

――オペラに出演する時、あなたにとって演技と音楽の割合を教えてください。
6対4くらいですか?
――いえ、7体3かしら。だからといって誤解してほしくないのは、30%の音
楽だからといって、歌が重要でないというわけではないことです。歌手は歌う
だけではないのです。この30%とは根源そのものです。
http://www.culturekiosque.com/opera/intervie/index_asawa.html
※左メニュー一番上のNatalie Dessayをクリックすると、デセイのインタビュー
ページが右ウィンドウに現れます。

欧州で大人気のコロラトゥーラ・ソプラノのナタリー・デセイはインタビュー
でこう答えている。1966年生まれ。役者志望だったが、たまたま舞台で歌った
ところ、その素晴らしい声を認められ歌を本格的にはじめたのが20歳の時。フ
ランス国内のコンクールを経てウィーンの「モーツァルト国際コンクール」で
優勝し脚光を浴びる。以後数々のオペラに出演し、今やいっせいをふうびする
オペラ歌手となった。

素晴らしい声と歌唱力をもっているのが人気の秘密でもあるが、彼女が売れっ
子として引く手あまたなのは、その抜群の演技力が受け入れられているのだろ
う。同じ作品の同役柄でも、上演地、ディレクターなどによって常に別のタイ
プの演技をする。いや、彼女だからできる、と言うべきだろう。

私がたまたまデセイの歌を聞くきっかけとなった写真。ぜひ見ていただきたい
のは、オッフェンバック「天国と地獄」のCDジャケット。この奇怪なシーン
はどんな場面なのだろう。蝿男みたいなヤツに襲われそうなデセイ!!
http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/B00000I3U8/qid=1095477531/sr=2-3/ref=sr_2_3/104-2361794-0772741

演じて歌って、踊って歌う、それでなければ舞台に立つ意味はない、とさえい
うデセイ。だから直立不動のリートコンサートなどするつもりは全くないと発
言しているのだが、今月下旬初来日公演は、オペラガラコンサート風だ。誰が
口説いたのか知らないけれど、とにかく生デセイを見て聞けるなんてこんなチ
ャンスはめったにありません。
http://www.acros.or.jp/concert/ive_moyo/20040930.html

でも、やはりオペラが見たい。彼女が出演するオペラのDVDなりをどこかで出
してくれることを期待している。あの澄み切った気品ある声をぜひオペラで聞
いてみたいものだ。

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【オススメCD】

★モーツァルト・ヒロインズ
※デセイのモーツァルトを聞かずして何を他に聞くか?ひと味もふた味も違う
アリアを思い切り堪能しよう!
【収録】
1.歌劇「魔笛」第2幕〜アリア「地獄の復讐が私の心臓の中で」
2.歌劇「魔笛」第2幕〜アリア「ああ私は感じる,愛のしあわせが」
3.歌劇「ルーチョ・シッラ」第2幕〜レチタティーヴォ「行って,急いで」
4.歌劇「ルーチョ・シッラ」第2幕〜アリア「ああ,愛しいものが残酷な危険に」
5.歌劇「ツァイーデ(後宮)」第1幕〜アリア「やすらかにお休み,私のやさしい
    命よ」
6.歌劇「ツァイーデ(後宮)」第2幕〜アリア「けだもの!つめをひたすら磨ぎす
    まして」
7.歌劇「アルバのアスカーニョ」第2幕〜アリア「あなたの気高い姿から」
8.歌劇「後宮からの逃走」第2幕〜レチタティーヴォ「私が幸福を失ったあの日
    以来」
9.歌劇「後宮からの逃走」第2幕〜アリア「悲しみが私の運命になっている」
10.歌劇「後宮からの逃走」第2幕〜アリア「ありとあらゆる呵責が」
11.歌劇「イドメネオ」第3幕〜レチタティーヴォ「慣れ親しんだ孤独よ」
12.歌劇「イドメネオ」第3幕〜アリア「心なごませるそよ風よ」
13.歌劇「魔笛」第1幕〜アリア「おお,恐れることはない,愛する若者よ!」
http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HQJO/musiker21-22
米アマゾンで試聴も可能
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B000050G2M/ref=pd_bxgy_text_1_cp/104-2361794-0772741?v=glance&s=music&st=*

★ヴォカリーズ
※こちらは、デセイ本人はあまり気乗りしない企画だったようだ。演ずるため
の歌ではなく、楽器として声を披露するデセイ(プログラムの大部分は母音の
みの歌詞なし歌)。でも、デセイの別の魅力が聞ける、素晴らしいCDに仕上
がっている。まさにアーチストと企画者とのコラボレーションが成功した例。

【収録】
1.ヴォカリーズop.34-14(ラフマニノフ)
2.ナイチンゲール(アリャビエフ)
3.ナイチンゲールと薔薇(サン=サーンス)
4.カディスの娘たち(ドリーブ)
5.ヴォカリーズ-ハバネラ形式のエチュード(ラヴェル)
6.マハと夜うぐいす(グラナドス)
7.主題と変奏曲「おお!恋人よ帰れ」op.164(プロッホ)
8.ヴィラネル(デ・ラックァ)
9.コロラトゥーラ・ソプラノと管弦楽のための協奏曲へ短調op.82(グリエール)
10.春の声op.410(J.シュトラウス2世)
http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005GJKN/musiker21-22
米アマゾンで試聴も可能
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B000006OGC/qid=1095477531/sr=1-4/ref=sr_1_4/104-2361794-0772741?v=glance&s=classical

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4.コンサート情報

★ウィーン・ピアノ・デュオ コンサート★
           〜「クラシック音楽夜話」創刊三周年記念

【期日】 2004年12月11日(土)
【開演】 19:00(開場18:30予定)
【会場】 TOMONOホール
     新宿区市谷加賀町2-5-26
     都営地下鉄大江戸線『牛込柳町』駅徒歩5分
     ※周辺地図は改めてHPに記載する予定
【入場料】4,000円(全席自由)
【定 員】100名
【プログラム】
 シューベルト 幻想曲 ヘ短調 D.940(四手連弾)
 ラフマニノフ 2台のピアノのための組曲第2番 Op.17(2台のピアノ)
 ブラームス  2台のピアノのためのソナタ ヘ短調 Op.34(2台のピアノ)
       (※ピアノ五重奏曲 Op.34のオリジナル編曲版)
【主催】メルマガ「クラシック音楽夜話」
【お申込みフォーム】http://www.musiker21.com

musikerの音楽夜話TOPページ
 http://www.musiker21.com
メルマガ「クラシック音楽夜話」バックナンバー
 http://www.musiker21.com/yawa_backnumber.html
ウィーン・ピアノ・デュオのページ
 http://www.musiker21.com/wiener_klaviere_duo.html
 ※試聴も可能。現在ブラームス「ワルツ」1〜8番までが聞けます。20日から
  はブラームス「ワルツ」9番〜16番を。そして再び、シューベルトへ。
※ブラームス「ワルツ」は当日のアンコール曲としてデュオに頼むつもりです。

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★島てるみ ソプラノリサイタル★
【日時】2004年10月18日(月) 19:00開演(18:30開場)
【会場】横浜みなとみらい小ホール
【入場料】3,000円 全席自由
【出演】島てるみ(ソプラノ) 小林万里子(ピアノ)
【プログラム】
第一部 ドイツリート
      シューベルト ガニュメート
      シューマン  てんとう虫
      リヒャルト・シュトラウス 夜、他
第二部 ウィンナーオペレッタ
      ホイベルガー オペラ座舞踏会
      ヨハン・シュトラウス ほろ酔いの歌、他
    日本の歌
      山田耕筰 からたちの花
      成田為三 浜辺の歌、他
※曲目は当日変更になる場合もあります

【主催】島てるみの音楽を支援する会 事務局 0466-36-1340
【後援】オーストリア大使館
【チケット申込】tel&fax 0466-87-4977

※ウィーンのドスタル・オペレッタコンクールで日本人としては初の入賞を果
たした島てるみ(ウィーン在住)のリサイタルです。今年3月にも神奈川県藤
沢市でコンサートを開催し好評を博しました。日本人ソプラノで歌と演技が認
められたのはきわめて希、というより初めてかもしれない。ぜひその声を堪能
しましょう。

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【あとがき】

三周年記念号のつもりで、いつものように長い雑文を書くつもりでした。でも
浮かれている場合ではありません。記念コンサート動員は大苦戦です。このま
まデ・ジャ・ヴュにならないことを祈る毎日。東京近辺のみなさま、ぜひお誘
い合わせの上ご来場ください。

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デセイには、他にフランスオペラアリア集のCDもあり、紹介しようと思った
らCCCDなので載せるのをやめました。音質はさほど違わないという意見も
あるけれど私は敬遠しています。ところが、本日発表の記事では業界はCDの
CCCD化緩和の方向へ進むという…。時間がたてば、消費者はCCCDでも
あきらめて買うようになると踏んでいたのでしょうけど、iPOD等MPG3機器
がこれほど普及するとは思わぬ誤算でしたね。

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ホームページを少し調整し画像のわずらわしい境界線とリンク下線を消しまし
た。ウィンドウズでは見苦しかったイメージもこれで少しハイグレードに。あ、
いくら見た目が変わっても内容が伴わないとダメ?そうですね。
http://www.musiker21.com

では、Op.138までお元気で。休みが多いので、ひょっとすると意外に早く配信
するかもしれません。では、ご機嫌よう!

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